水枯渇問題(世界)

 
 (参考)オーストラリアの干ばつ写真(GettyImages)
 

水枯渇問題(世界)とは


地球は、水の惑星と呼ばれる程、豊かな水に恵まれていますが、私たち人間の生活様式の変化により、水は、希少資源となり、水を巡る争いが世界中で起きており、この水を巡る争いのことを、別名、水枯渇問題と呼んでいます。

0.01%

 
宇宙から見える地球の青い姿だけを見ると、地球は、豊かな水に覆われた奇跡の惑星のように思えますがその豊かな水の中で、私たちの生活に利用可能な水資源は、わずか0.01%しかありません。
地球上の水の多くは塩分を含む海水で、その割合は97%を占めており、残りの淡水の多くは氷雪、氷河、地下水であり、すぐに利用できるモノではありません。
 

世界人口の増加とともに進む水不足


水不足を招いている最大の要因は人口増加になりますが、日本は、人口減少に悩まされていますが、世界的に見れば人口は増え続けており、この勢いは収まるところがなく、2025年までの数値予測でも人口と水利用量はともに急増する見込みです。
世界分布で見た場合、著しく水利用量が増加している地域はアジアであり、1950年段階と比較し2025年には3.6倍に拡大する見通しであり、今は水使用量が比較的少ないアフリカや中南米も将来的には水使用量が増える可能性が高い予備軍になっています。

地球温暖化の影響

 
気候変動と水資源
 (出所:国土交通省「国際的な水資源問題への対応」)
 
水不足には、気候変動もリスク要因になり、地球の温度の上昇により氷河などが融解し、それが、海に流れ込んで海水面が上昇すると、海水の量は増え、淡水の量は減ると言われています。
また、気候変動は生態系の変化をもたらし、結果的に、水資源利用可能量を減らす恐れもあります。
水資源の枯渇化を示す代表的な尺度である水ストレスで見ると、人口密度の高い東アジアや米国西部及び東海岸、また水供給の少ないアフリカ・中東アジアから南アジアにかけてはストレス値が高く、水消費量の増加が著しいアジア地域では、急速に水インフラ整備が進行していますが追いつけていません。
意外に思われるかもしれませんが、日本も、水ストレスが高い地域と認識されていますが、日本は、水資源に困らない生活ができていますので実感できる人は少ないと思います。
日本が、水ストレスが高い地域に指定されているカラクリは、間接的な形で他国から水資源を大量に輸入しているからです。

仮想水換算では日本は世界最大の水資源輸入国

 
 (出所:JICA)

上の図は、世界の水利用の用途を示したものですが、飲料水を含む生活用水(トイレ、風呂、洗濯、料理など)は全体の8%でしかなく、その他は70%の農業用水と22%の工業用水です。
私たちは、水を農作物の栽培や家畜の飼育、工業製品の生産等で使用していますので、水不足によって打撃を受けるのは、私たちの生活を支える生産活動全般になります。
水資源の分野には、仮想水(バーチャル・ウォーター)という考え方があり、食料や工業製品の生産には、食料の栽培、家畜の飼育、その家畜の餌の栽培、工業生産の加工や洗浄などに大量の水が必要となります。
仮想水とは、その食料や工業製品を輸入している国で、その食料や工業製品を生産したら、どの程度の水が必要かを推定したものであり、日本の仮想水輸入量は、2005年時点で約804億tであり、この量は、同時期の日本国内の水利用量800億t超に匹敵するという莫大な量になります。

水枯渇問題(世界)について

現在の日本は、世界的に見た場合、まだ辛うじて高い経済力がある国ですので、他国から水資源を仮想水という形で調達し、水を大量に消費できる豊かな生活を送ってきましたが、これからは、今の生活水準を維持できなくなります。

①世界各国で水の消費量が増えており、世界の水資源の総量が増えなければ確実に減少します。

②日本は、今は豊かな国(先進国)ですが、20年後・30年後には、生産年齢人口の減少により貧しい国(途上国)に落ちる可能性が高い。

日本特有の問題の先送りにより、この問題への対策を打てずに、その日を迎える可能性が高いので、そうなってしまった場合、日本から離れるのも選択肢の1つになる時代が来るかもしれません。




〒962-0201
福島県須賀川市志茂字六角65

TEL:0120-522-777


    

    お問い合わせ時間


10:00~19:00

問い合わせフォームでのお問い合わせは、24時間受け付けております。

休日:土曜日・日曜日・祝日