下水熱

 
下水熱回収と現状イメージ
    

下水熱とは?

 
下水熱は大きなエネルギーを有する一方で、利用先は下水処理場に限定されていましたが、近年、下水熱の活用促進を図るための制度設計や民間利用のための規制緩和がなされ平成27年の下水道法改正では民間事業者による下水道管の熱交換器設置・熱回収が可能になりました。

下水道管渠を流れる下水の温度は、年間を通じて20℃前後と安定しており、夏は冷たい、冬は暖かいといった特徴があり、下水熱とは下水と大気の温度差であり、この温度差を利用することにより省エネルギー・省CO2効果が期待されます。
 

大きなポテンシャルを持つ下水熱

 
現在、地域冷暖房事業に活用されている事例は少なく、今後の利用ポテンシャルは非常に大きいです。
・下水熱は、約1800万世帯の冷暖房熱源に相当する大きなポテンシャルを有する。
 
・国内利用は、ほとんどが下水処理場内に限られて利用実績は少ない。
 
・ヨーロッパでは普及が進んでおりドイツでは30件程度の導入事例が存在。
 

下水熱利用の効果

 
節水対策
 冷房時に冷却水を冷やすための冷却塔が不要なので冷却塔に補給する水を削減できます。

防災対策
 下水熱利用で供給される処理水や冷温水蓄熱槽の水は、非常災害時の消防用水・生活用水としても利用
 できます。

大気汚染の防止
 化石燃料の燃焼を抑制し大気汚染の原因となるNOxやSOxを削減します。

ヒートアイランド の防止
 室外機からの廃熱抑制、空調・給湯による大気への熱の放出が削減され、ヒートアイランド現象の抑制
 につながります。
 
省エネルギー
 効率よく冷暖房等の設備を運転することができるため化石燃料の消費を抑制できます。

地球温暖化の防止
 化石燃料の消費量が削減されることによっ てCO2の排出が抑制されます。
 

下水熱推進について

 
下水熱は、都市部に存在する貴重な再生可能エネルギーになります。
今後の日本は人口減少に伴い都市部への人口集中が加速すると予想され、人の集中は電気の消費量を増加させ、大量の電力の消費は原子力発電所や火力発電所に依存する生活を続けることになりますので、過度の人口集中はヒートアイランド現象等の環境破壊につながります。
現在の便利な生活は、原子力発電所や火力発電所から作られる電力により成り立っており、今後も今までのように大量の化石燃料を利用することは、CO2の排出量の増加による地球温暖化や世界的な異常気象の原因になるので、CO2の排出量を減らすよう心掛けるべきです。
下水は人口の集中エリアに整備されているので、下水熱の利用は、都市部の人でもできる地球温暖化対策になります。



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